2017年12月31日

2017年12月31日に締めてみよう。

 2017年12月31日(日)。。。大晦日は少しはfreetimeかなと思ったけれど、やり残したもの満載。もう自分には「何かし遂げる」という能力が無い、と諦めて、会社の資料整理は必要最小限(どんどん捨てると後で困るから、年越し。別の方法)、家の片付けは翌年越しでもいいことにした。
 それでも28日に御用納めして、毎晩のようにコンサート行っていますが、台所や寝床あたりは少し片付けて、だいぶん気分は良い。困ったななのは、記録関係で。。。毎日、いろんなことをこなすのに精一杯で、この2年ほど、「記録する」ということがおざなりだ。

 一つには、メディアがどんどん変化していくということがある。一時期はbloとwebが鉄板だったので、それが10年近く続いた。最近また紙のメディアに少しずつ書けばいいかと思っているが、夜になると寝落ち、電車で書くのは難しいとなると、次の日はまた次のネタがあって、毎日飛ぶように過ぎると、伝票の清算すらままならず、これはもうどうしたことか。現在の、「手帳に書き付ける」を徹底するのが精一杯という感じだろうか。

 12月31日は二つのジルベスターにいくことにしていた。30日は少しお休みをして家で寝てた(体調悪かったので)ので、やおら復活して、川崎へ向かう。この日は、東京文化会館でベートーヴェンの交響曲全曲、最後は第九で感動的に締める、という恒例になった行事。渋谷のBunkamuraオーチャードでは、テレビ中継も入ることで知られる東京フィルのジルベスター。あと、横浜みなとみらいホールでもあるし、サントリーホールは例によって本場ウィーンからのフォルクスオパー。
 ということで、ご招待をいただいたミューザ川崎へ、前半はオーケストラ、後半はミュージカルのナンバーが歌われる川崎へ向かう。

 15時開演というのが足を運びやすい。焦って新橋から飛び乗った東海道線がアクティー、しかも座れてラッキー。1時間早く着いたので、ついラゾーナ地下の丸善へ。早く着くと、必ずここの大書店で書棚を眺めるのが楽しい。まぁ駅に近いし、帰りも会社からは車だしで、、、買うなよ自分>2万円分も!

 重くなった荷物を持ってミューザ川崎へ。
 席も1階の壇上でとても聞きやすく見やすかったし、この日の東響さん、すばらしい。オッフェンバックでのニィティンさん、ソロ絶品です。
 レハールの「金と銀」のワルツを生演奏で聴けるというのも、個人的にはものすごく嬉しかったですが。

 後半はミュージカルナンバー。『サンセット大通り』のOvertureで始まり、「ノートルダムの鐘」「アラジン」「ボカホンタス」とディズニーを3曲。なにせ、岡幸二郎、土居裕子という憧れのお二人に加え、石井一孝と、18歳の若手実力派・木下晴香。実力派の4人で、とてもいろいろ勉強になっちゃいました。指揮は、秋山和慶せんせいです。
 『オペラ座の怪人』のOvertureは、生オルガンの迫力。名前が出てませんでしたが。「ミュージックオブナイト」、そして『エリザベート』『レ・ミゼラブル』『ジキルとハイド』など盛りだくさん。

 この1年、ずいぶんミュージカルを観ました。ミュージカルに専心していたともいえるでしょう。オペラより見たんじゃない?(笑)。某会員になっていることもあって定期的に観劇のチャンスがあるというのもあるけどね。チョイス演劇6演目くらいの中から、選べる時はミュージカルにしていたので、普段ならチケットとってわざわざ行かないようなものも観ましたね。『デスノート』とか(<ちなみに、凄かったです!)

 すると、オペラと同じで、「この歌は、このシーンで歌われる、こんな歌なんだ」というのが、その曲だけでなくわかるわけですね。そうすると、オペラと同じ程度に楽しい。あぁ世間の方々はそうやって、ミュージカルの曲を聴いてるわけよね。
 オペラの曲も、学生時代、有名なアリアの伴奏とかしていても「いい曲だな」と思うだけで、長じてオペラそのものをたくさん観るようになって以降とは、楽曲の捉え方が全く変わってしまいます。伴奏ですらそうなんですから、歌う方はもっともっと、変わっていますよね。
 ミュージカルでもそうなのですが、プロの演者でも、「その作品に出演した」人の歌はなんだか説得力が違います。背景まで見えるような気がするんですね。今回は、その意味ではすばらしい公演でした。

 ミュージカルの集大成のような舞台を見聞きして、そして夜はクラシックに戻る。自分ちのようなサントリーホールで。ほんとのジルベスター年越し公演を楽しみました。
 
posted by rain2009 at 20:00| Comment(0) | concert | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月30日

ところで2017年>ミュージカル

 ところで日付が遡るけども、2017年に、どのくらいステージを観たか?
 記録やっぱりしておこうと思う。とはいえ、後半だけ。

 演る方では、10月から本格的な公演(3/31・4/1)のクラスに移って、稽古を重ねている。なんと『CHICAGO』に題材を取ったオリジナル台本(とはいえ、ほぼほぼストーリーは同じ。登場人物が省略されている部分をカットしてあったり、男役が1人でたりすることと、日本語の台本はオリジナルの訳のようです)に挑戦中。最初は基礎レッスンがあり、それから配役オーディション・・・とはいえ「この役をやりたい!」という選抜オーディションではなく、歌と芝居のセリフをやって、先生達が「誰がどの役をやったらよいか」を決めるというオーディション。なんだか豚の品評会みたいなもんですが、まぁそんなところ(笑)
 その時、先生が(3人いらっしゃるのですが、皆さん)仰るには、「役というのは雰囲気です。実力とか演技力とか、まぁ20-30%はあるかもね」ということらしい。ましてや素人ですから(プロの卵もいるけど)。つまり、ガタイの大きい、貫禄ありそうに見える私は、間違っても声に合ったソプラノの可愛らしい役は来ないわけ。そうしたら地声の響く部分を鍛えて、そっちを開拓したほうがいいよということで、レッスンもその方向だったりして、もちろんすでに役は決まってひたすら、その方向に向け10人一丸でがんばっております。

 それはまた後述。だからというわけではないが、結構観てますね。ミュージカルとストレートプレイ(つまりクラシック音楽以外)を並べてみました。(2017年後半ですが。)

◎8月1日(火)19:00 赤坂TBSアクトシアター 『ビリー・エリオット』
  主演:加藤航世 他
◎8月24日(木)19:00 中野ザ・ポケット 『航路』
  劇団「男魂(メンソール)」
◎8月26日(土)16:00 新国立劇場・中劇場 オペラ『ミカド』
  びわ湖ホールアンサンブル、日本センチュリー交響楽団
◎8月27日(日)17:50 池袋グリーンシアター 『ラグタグ❤️ラプソーディー』
  池袋ミュージカル学院 2017年秋「大人塾日曜クラス」終了公演
◎9月20日(水)15:30 松竹映画スペース(お台場)
  映画『ホリデイ・イン』
◎9月21日(木)18:30 新国立劇場・中劇場 『デス・ノート』
  主演:涌井健治 他
◎10月22日(日)15:30 赤坂TBSアクトシアター 『ハンナのお花屋さん」
  宝塚花組公演 主演:明日海りお 他
◎10月30日(月)18:30 帝国劇場 ミュージカル『レディ・ベス』
◎11月1日(水)14:00 KAAT ミュージカル『アダムス・ファミリー』(前半のみ)
  主演:昆夏美 他
◎12月1日(金)14:00 江戸川橋「絵空箱」
  ストレートプレイ『いわばアラスカ』
◎12月28日(木)13:00 日生劇場 ミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』
  主演:市村正親、鳳蘭 他

いやぁ、結構観てますね。で、数えてみましたら、クラシック方面はこれの倍近くありました(笑)。
あ〜、よかった。 
posted by rain2009 at 15:00| Comment(0) | stage | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月31日

10月の雨。

 さて10月。これもまた意外に少なくないです。

⚫︎10月1日(日)14:00 浦安音楽ホール
  ジャン=ギアン・ケラス J・S・バッハ:無伴奏チェロ組曲 全曲演奏会

⚫︎10月3日(火)19:00 チェコ・フィルハーモニー交響楽団 来日演奏会
  ソロチェロ/ジャン=ギアン・ケラス

⚫︎10月6日(金)19:00 東京オペラシティ「アジア・オーケストラ・ウィーク(AOW)」
  マレーシア・フィル

⚫︎10月22日(日)15:00 赤坂TBSアクトシアター 『ハンナのお花屋さん』

⚫︎10月26日(木)19:00 NHK交響楽団 定期演奏会

⚫︎10月28日(土)14:00 横浜みなとみらいホール ロシア国立交響楽団 来日公演
  指揮/ポリャンスキー、チェロ独奏/宮田 大
  曲目/チャイコフスキー:序曲「1812年」、ドヴォルジャーク:チェロ協奏曲、ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 (アンコール)

⚫︎10月29日(日)14:00 第一生命ホール ウェールズ弦楽四重奏団

曲目とか抜けてるところは、あとで加えたいと思います。
いやぁ、よく聴いた。
posted by rain2009 at 14:00| Comment(0) | report_記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月30日

9月の雨。

 9月は、たくさん、行った。そういう時は疲れてしまって、なかなか書けないので溜まってしまう。朝起きて、仕事行って頭使って、疲れて夕方18時に切り上げてコンサート。そりゃコンサートは楽しみだけど、1日の(特に頭の)疲れで、眠いのも確か。演奏がよければ元気にもなるけれど、ご飯食べ終わって22時半、さすがに家に帰って沈没するだけ。
 以前は、そのあと会社に戻って深夜まで仕事したり、家に帰ってから「おた活動」したりしてた。これはさすがに歳ですな、、、時間が有効に使えなくなって残念。

 さて、9月のコンサート。

⚫︎9月6日(水)19:00 東京芸術劇場 読売日本交響楽団 定期演奏会

⚫︎9月8日(金)18:45 名古屋フィルハーモニー交響楽団 定期演奏会

⚫︎9月11日(日)東京都交響楽団

⚫︎9月15日(金)19:00 サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン(CMG)
  オープニング &(その後の)懇親会

⚫︎9月16日(土)19:00 [CMG]アジアンサンブル
  出演:成田達輝(Vn)、宮田大(Vc) 他

⚫︎9月17日(日)15:00 東京文化会館
  バイエルン州立歌劇場管弦楽団、指揮:キリル・ペトレンコ

⚫︎9月20日(水)15:30 お台場:松竹映像センター
  映画:ミュージカル『ホリデイ・イン』マスコミ試写会

⚫︎9月21日(木)18:30 新国立劇場・中劇場 ミュージカル『デス・ノート』

⚫︎9月22日(金)13:00 [CMG]プレシャス 1 am
  出演/川本嘉子(Va)、吉野直子(Harp)、上野由恵(Fl)

⚫︎9月22日(金)19:00 [CMG]アンサンブルの楽しみ
  出演/ヘーデンボルク・トリオ

⚫︎9月23日(土祝)16:00 大阪・いずみホール ウィーン週間
  コンチェルト 出演/いずみシンフォニエッッタ大阪、小栗まち絵、タマーシュ・ヴァルガ、ブフビンダー

⚫︎9月24日(日)16:00 宝塚ベガホール
  弦楽トリオ:ロータス・カルテット シューベルト:弦楽三重奏曲

⚫︎9月27日(水)19:00 Bunkamuraオーチャードホール「トランスシベリア音楽祭」
  『Amore』 バレエとパフォーマンス ザハロワ 他

⚫︎9月28日(木)19:00 浜離宮朝日ホール
  宮田大チェロリサイタル 共演/ジュリアン・ジェルネ

⚫︎9月29(金)〜30日(土) 仙台クラシックフェスティバル

・・・仕事とはいえまぁよく聴きました。
ほぼ半分ほどが記事になっていますので、「サラサーテ」本誌を見てね。
掲載しなかった分については、そのうち書き足します。
posted by rain2009 at 13:00| Comment(0) | report_記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月04日

時間と土地の記憶・・・と音楽と。

 子どもの頃から、「思い出」という言葉が嫌いだった。ただし、この年齢になると、ある音楽、ある匂い、ある場面で、ふっとその頃のことをフラッシュバックのように鮮明に思い出すことがある。それを懐かしむことや、その時間に精神が飛ぶことは、けっして悪いことではない、ような気もする。懐古、とそれは違うことのようにも思うから。涙が湧く、というのは仕方ないことだろうし。

 9月のある日曜日。知己の作曲家が歌曲集を編み、それを含んだ歌手とピアニストのCDがリリースされるにあたって、その曲目で構成されたリサイタルを聴く。この日は本当にコンサートが重なる日で、どれも行きたくて、どれも断りきれなくて、直前まで、どうしようと悩み、同僚に振り、それでも一つ二つ失礼をしてしまったので。このコンサートも本当は諦めていたのだけれども、取材が午前中に入ったりの偶然が重なって、行けることとなった。
 ところが同級生たちは、行く予定でいて。それで私も行くことになっていたらしい。ひとつボタンを掛け違えば、面倒なことになっていただろうと思うけれども。結果として、素晴らしい一日となった。

               ・・・
 このような仕事をしていれば、時折、音楽を見失う。
 毎日毎日、音楽に囲まれ、音楽を聴き、音楽家と会い、話をして、取材したり書いたりして、常に音楽に接する場所にいる。だから、満ち足りているともいうのだけれども、時折(それは仕事だから仕方ないのだけれども)様々な側面裏面を見過ぎて、「その音楽がただ素晴らしい」ことを見失うのだ。

 このblogにも時々登場する高校の先輩で作曲家の笠松泰洋さん。あるジャンルでは超有名人であり実力派だけれども、世間的に紹介するとすれば「あの蜷川幸雄と長い間、一緒に仕事をしていた人」というのが、今でも最も短い説明で事足りる。
 もちろん、クラシック音楽(現代音楽)作曲家であるので、劇判ばかりでなく、純音楽でも弦楽四重奏曲はニューアーツQ、安田Q、ウィーンQ、Qエクセルシオたちが演奏した名曲があるし、コントラバスや歌の協奏曲も書いている。ヴァイオリンソナタやピアノ曲ももちろん、オペラ的な作品も何作も作っている。
 そんな中、初めての歌曲集が、ソプラノ歌手・広瀬奈緒のリサイタルに合わせて発行された。彼女の得意とするイギリスの古い歌のピアノ伴奏編曲版と、自身のオリジナルから5曲選んだ楽曲。

 楽譜もCDも売られていたので、むさぼるように購入したのだが、歌曲の5曲は本当にすばらしい。・・・というか、私はもう本当にこれらの曲が好きで、その日の夜、別の仕事で別の演奏会に行ったのだけれど、夜遅く帰って防音のきいた部屋で、2時間近く、歌い続けてしまった。そのくらい好きな曲なのだ。

 何故、出たばかりの曲を、そんなに好きかというと、そのうちの2曲が最初に作られたのは、1978年。高校の校内合唱コンクールの課題曲としてだったから。当時、先輩が三善晃の門下となり1年、19歳の時の作品なのだ。
 全校生1,000人を超える生徒が、そのうちの1曲「足羽川」(作詞は室生犀星)を歌った。私は合唱部だったので、部のシゴトと、クラスに帰っては伴奏を弾き、指揮をし、指導もして皆と共に。もう1曲は一般高校生が歌うには難しすぎ、彼の所属していた吹奏楽部の面々を中心とした、“部室長屋”と呼ばれていたすっとんきょうなクラブの面々(私は漫研とSF研にいた)と生徒会のメンバーで、音大へ行った仲間がピアノを弾き、作曲者じきじきの指導で歌ったのだった。
 リサイタルの日、東京にいた2学年にわたる同窓生たちは10人を超えて客席にいたのではないだろうか。初演の指揮者(吹奏楽部の副部長だった)も隣の席(笑)で。一緒に歌った仲間たちも。数十年を経て、この曲が歌曲として生まれ変わった瞬間を聴いたのだった。

 思い出したのは足羽川の風景と、あの高校時代の合唱コンクールへ向けた校内の華やぎ。勉強は厳しかったけど、部活も盛んで、何にでもわりと真剣で、いい加減だった高校時代そのものだ。そして、相当に頑張って良いレベルまで行ったなと思った本番の演奏と。そのもう1曲は「感傷旅考」という(作詞は川上明日夫)。私は、集められたメンバーで歌ったこの曲が大好きで、ソプラノだったためほぼ旋律だったし、その後も、一人でずっと歌っていた。楽譜になったものを見て、他パートに旋律が行っていた一か所以外は、記憶の通りだし、素晴らしいピアノ伴奏もほぼそのままなので、すんなり歌える。ほぼ暗譜しているからね。
 笠松歌曲5曲で構成されたリサイタルの後半は、「ラクリモザ」で始まった。典礼文を歌詞にしたこれは、蜷川演出の『メディア』(主演:大竹しのぶ)(ギリシャ悲劇の『王女メディア』蜷川版)の中で使われた曲。そして是枝和裕監督作品『ワンダフルライフ』のために書かれた「レクイエム」と続き、「足羽川」「感傷旅考」。ラストは俵万智の短歌より5編から作られた「いのちとは」で終わる。
 俵万智も同じ高校で、私より1級下に当たる。在学中の行き来といえば、合唱部でオペレッタを初めて行った時に、当時、演劇部だった彼女とその親友(Yさんといい、彼女とは私は仲良かった)が発声と演技指導に来てくれた、というくらいしか面識がない。ただ、「一緒に何か作ろう」という意味で“共闘”した記憶は、とても鮮明で、あの時の、音楽室の情景さえ思い浮かぶ。
 仙台出身の歌手・広瀬さんと、俵さんは3.11の際、仙台で被災した。その時の祈りの想いから作られた曲で、作曲家と、この3人の出会いがなければ生まれなかっただろう。

 「出会い」という言葉も陳腐化して久しいが、そうとしか呼べないものが、このコンサートには満ちていて、聴衆としてそこに居た我々も、その誕生に立ち会った記憶も。そこから伝えられて、また新たに生まれて。だから「足羽川」が歌われた時に、水面のキラキラした光を模したピアノの響きが、その時の空気の感じまで持ってきてくれ、しばしその時空に遊ぶ。歌とピアノの美しさに時間を忘れる、、、というよりも、「音楽」というものを改めて見つめたような気がしたのだった。

 嬉しかったのは、広瀬奈緒という歌手のことを聴きに来た、おそらく合唱団などで歌っているだろう聴衆も多く、彼らは作曲家については、ほぼまったく知らなかっただろうと思うのだ。その彼女たちがこぞって楽譜に群がり、曲を聴いて喜ぶ……それは何か伝わるものがその中にあったからだと思う。
 知己の評論家が居て、話すことができた。一本筋の通った彼が、“この作曲家を知ったこと”を喜んでくれたことが、何よりものお土産だったようにも思う。

『空の記憶 水の記憶』
 。。。CDも出てます。歌/広瀬奈緒、ピアノ/今川裕代
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 終演後のサイン会にて。お三方です♪
posted by rain2009 at 21:55| Comment(0) | article | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする