2010年12月31日

12/24 Xmasのチャイコフスキー

 12月後半はなにかとバタバタしたり体調を(また)崩したり、オーケストラ関係で忙しかったり(シゴトじゃない方で・笑)したもので、いろいろ書きそびれています。ともかくネットで徘徊している時間は11月以降、激減しとりますねぇ。

 アニメのシゴトもしばらくご無沙汰でしたが、久々に“行ったら当たった”ネタが、EMIさんから。EMIさんといえばベルリン・フィルなのですが(^.^)、そっちのお話で出かけていきましたところ、これが「Xmasに声優さんの生アテレコでDVD絵本をどうぞ」みたいな企画でございました。
 アテるのは人気声優・石田彰さんと釘宮理恵さん。
 さすがにワタクシもホンモノを拝見するのは(<こら失礼な)初めてとあって、いろいろ押してたんですが、そっちの演奏会を振って(<こら)、こちらのイベントへ参集。われわれ的には一種の記者発表なのですが、新聞・ネット・CD店などからの応募があって親子連れや女性たち、ふだんクラシックをあまり聴かれない方もいらっしゃるとあって、声優さんお二方の人気に感心。

 ものは、昨年2009年12月のジルベスター・コンサートで演奏された、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」なのです。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 with サー・サイモン・ラトル指揮。この作品は「組曲版」が有名ですけども、近年は全曲版といいますか、指揮者によって各人曲目の組み合わせを変えた演奏版がリリースされたり演奏されたりしています。ラザレフ版、ゲルギエフ版、西本智実版なぞもありますな。たしかバルシャイやビシュコフもやってたんじゃないかい、というように、特にロシアの劇場系でバレエの場面をきちんと描きたいと思われる向きもあるようです。

 これがベルリン・フィルのCDとして2枚組でリリースされたと思いねぇ。
 たいへんに人気でクラシックチャートを5週連続。ところでこれに前後して、DVDで画像付きのものが出ました。ゲームイラストレーターとして超有名、鈴木康士さんのイラスト、オリジナル脚本による【くるみ割り人形(ドロッセルマイヤー)とクララの物語】付き、DVD絵本ですね。
 これを語りで演じておられるのがこのお2人、というわけです。

 この日はお客様の中から抽選で選ばれた方々に、この日のための特別映像+音響+生アテレコということで、なかなか素晴らしいものを拝見させていただきました。その前に、BPOの演奏画像もありまして、おお、出ている出ている。オールスターキャスト揃い踏み(でもパユはいなかったけど・笑)の演奏陣で、話題の樫本大進くんコンマス率いるBPOの演奏…の方が感動した私って、、、

 k2010_1224-1296.jpg
 “囲み取材”と申しまして、記者が出演者を囲んで自由に質問できる時間が設けられました。音楽関係雑誌ばかりだったので、面白がってアニメな質問をしたワタシです(笑)。録画も撮られてたので、どこかで流れるのかなぁ? 自分の質問シーンが流れるのはちょいと、、、ネタだし。記録用かもしれませんが。

 釘宮さんはさすがにおキレイでしたし、かわいらしかったです、ほんと。
 石田さんはスマートなお姿で、演じている声がいったいどこから出てるんだ? というように目の前にいらっしゃるお二人の声、というのがちょいと信じられないほど。この日は10役・3役を男女で使い分けられての熱演でした。本編の中では、13役ということですから、凄いですよ。さすがです。

k2010_1224-1299.jpg
↑何故か終始緊張しておられたご様子。勝手が違ったんでしょうね。とはいえ、客席にはファンの方々がわんさと……こっち関係者も「いつもと雰囲気が違う」と仰っていました

↓イベント中は撮影禁止だったので、カメラ用にアテレコシーンをちょっと再現していただいたところ。スクリーンに映ったイラストを背景に台本を読んでいきます。わかっていても夢中になれるのは、イラストと声の力なんでしょうな
k2010_1224-1301.jpg

・・・質問の内容とか、この日の【レポートそのもの】は、某どっかの雑誌で記事になる予定ですので、そちらが決定しましたらまたご案内申し上げます。なので出し惜しみ(笑)。
2月ごろに発売される雑誌っす。うふふ♪
posted by rain2009 at 00:00| Comment(0) | artist | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月06日

♪あるバリトン歌手の話:田辺とおるさん

 私の知人(友人)に面白い方がおります。ドイツで長らく活躍したバリトン歌手で、現在も二期会に所属し、歌手であるだけでなく企画やって仕事も舞台も創っちゃったりとかもする、なかなか楽しい方です。

 彼がやってる一つに今年は4月に行なわれた「あらかわバイロイト音楽祭」なるものがありまして、市民オペラ+プロ でワーグナーなんか演ってしまおうという物凄い試み。
 正式名は「ワーグナー音楽祭・あらかわバイロイト」というらしく、公式ウェッブみたいのはありませんから、合唱団のサイトを貼っておきましょう。
 
 第1回は「パルジファル」(2009年5月)、その間に特別公演(同10月)があって、第2回が2010年4月。うっかり忙しい時期(フォルジュルネと重なるなよっ)なのでこの2回は見聞きできてなくて大変申し訳なし、なのですが、実はその前段階になる関係者でのショスタコーヴィチ『マクベス夫人』はしっかり行った。ここまではオケはアマチュアだったんです。
 出演の声もかかっていたんすけど、とある事情で泣く泣くお断りした。
 さらにその前段階のオペラ、『魔笛』とかには、ちゃっかり出演して、そこでばったりと“再会”したのでした。

 ドイツの劇場でずっと活躍していて、ブレゲンツの音楽祭などで役付きでレハールのオペラなんか歌ったりもしました。ただし! 面白いんですよこの方は。

 実は、もともと知り合ったのは、「ドイツ語の歌が日本で愛唱曲になっている。なら逆に日本の唱歌をドイツに輸出したい」という活動をしていて翻訳楽譜を出したりCD入れたりなさっていたんですね。たとえば「菩提樹」とか「もみの木」とか。「モーツァルトの子守唄」とか「野ばら」とか「ローレライ」とか。日本人、当たり前のように歌っていますが、もとはあっちの歌です。それで「小さい秋みつけた」とか「雪の降る町を」なんかをドイツ語の歌詞をつけて歌ったりもしていて、けっこう知る人ぞ知る。

 さていま日本の歌で外国で人々が歌いたいといったら何でしょう?
 そうっす。「アニメソング」!なんですよ。
 フランクフルトをはじめ、各地のアニメイベントで日本のアニメをドイツ語訳(しかも、意訳するだじゃなく、きちんと音も面白いように訳す。興味と研究心がなければできることじゃありません)。それと、独特の外見…(失礼>ご本人)もありまして、アニメイベントとかではカリスマ歌手だったりもするんです、うん。
 田辺とおるさんと仰いますバリトン歌手です。
 ちなみに、ほんとに一流歌手ですからね。イロモノじゃありません。

 http://www.youtube.com/results?search_query=toru+tanabe&aq=f
 結構You Tubeに上がっていまして、本人曰く、「ドイツのアニメ祭りでやったコンサートをドイツ人オタク様(^。^)たちが無断撮影(笑)したものです。ドイツ語でアニソン歌っています」ということでした。
 Toru Tanabe at Frankfurter Buchmesse - NGE Title Music
 これなんか良い↑と思います。
 後半、会場の人たちも日本語で歌ってるのが聞こえますが、これ、ドイツ人の若者たちですから(笑)。場所、フランクフルトのメッセですし。すごいです。
 3年ほど前のものなので現在もう少しスリムでいらっしゃいます。

               ・・・
 ほかにも映画の吹き替えをやってらっしゃるんです。『ラスト・サムライ』が最初で、その縁で『バットマン3』もやったそうです。
 お知らせはここから。
 それで、現在放映中の『インセプション』に出ておられる。

 「インセプション」公式ページ

 ただし、ディカプリオの敵役・渡辺謙さんの科白を、日本語→他国語への吹き替えなんですね。ですから国内映画館ではご覧になれない(お聞きになれない)のです、残念ながら。しかし8月くらいからヨーロッパ便の航空機の中では聞けるのではないかと思います。
 う〜ん、やっているうちにヨーロッパ行けるんだろうか私(今年の秋は渡欧の予定はないんです)。

 オペラ歌手というのはお芝居もしなきゃなりません。舞台の上で誰かになりきる、という意味では同じです。もちろんオペラに参加する以上、合唱隊だろうが楽隊のバンダだろうがバレリーナだろうが同じですけれども。
 表現系は芝居の専門家とは異なります、もちろん。しかし大きな舞台を踏んだ経験があればあるほどその説得力は大きく、キャラとしてもステージの上に乗れば人を惹きつけるものがありますね。…彼は、そういう人だと私は思っています。

posted by rain2009 at 12:34| Comment(0) | artist | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月04日

▼若者は未来を目指す VcとPf

 音楽評とか演奏会の感想などは此処には書かないつもりで(>「雑音雨音楽音 PAUSE3」へ:左のリンクから)いるのですが、時々面白いネタは披露。

 東京都下に八王子市がありますが、そこでチェリストにはカザルスと並んで貴重な先人である、ガスパール・カサドの名を祈念したチェロの国際コンクールがスタートしました。2009年にその第2回目が行なわれ、7/3はその優勝者 マチュー・アーレンのリサイタルでした。

 国際コンクールは世界中に星の数ほどあります。ですが権威を認められ信頼性も高いとなるとどれがどこまでどうか。例えば有名なのでモスクワのチャイコフスキー国際、スイスのジュネーヴ国際、ベルギーのエリザーベト王妃国際、ワルシャワのショパン国際ピアノ、などがあげられますが、近年日本で始まった二つのコンクール、「仙台国際(ピアノとヴァイオリン)」と「八王子カサド国際チェロ」は国際的にも高い評価を受けていたりします。

              ・・・
 まぁオシゴトで行ったので感想・評価は雑誌を見ていただくとして。

 明るいんですよ。二人とも。
 リサイタルですから、当然、ピアニストもいる。ピアニストは日本人なのだけれど「いったいこれ、何者?」というくらい知らない人だった。だけど凄い。凄すぎ。アンサンブルで全曲暗譜で弾いた人って始めて見たし。しかもそのテクニックと音楽解釈たるや…。
 経歴を見てなぁるほど。まだ若いですが、たぶんお会いしたら最初に「Can you speak Japanese?」って訊いた方がいいな、でも話してみたいなと思う方。カナダ生まれ米国育ちの生粋の日本人(なんだそりゃ>自分?)ですね。

 コンクールそのものを聴けなかった私にはマチューくんの演奏は初体験。経歴をさくっと見て、(@ @)うげ。じゅ、17歳だっ!!
 ポスターの写真やコンクールの資料を見るととてもそうは思えないんですね、実際見ると、お茶目なところもあるし、「あぁ、若っ!」て部分はもちろんありますが、音楽的にもキャリアも十分積んだ納得できるもの。見かけもオトナっぽいし。ひょろりとしてない。

 いくら才能が助けた天才といってもね。世の中の17歳って、どうよ!? と思いつつ、このまま伸びていったら面白いなぁと思う。BPOのコンマス仕事を続けている樫本大進が出た時にやっぱり17歳で、その彼の軌跡とかを思うと、あぁいいなぁ、未来も拓けているなぁ、けっして平坦ではないということを私はよく知っているつもりだけど、いいなぁと思った。

 ピアニストとのタグマッチもね。やり取りが若い、音が明るくて、なんだか陽性なそれが。下を向いていちゃいかんのだな。世の中は暗いし、カナダだって米国だって明るいニュースが溢れてるわけじゃない。だけど若者は夢を見るんだ、それを追っていくべきで。またわれわれもそれを応援しつつそれに導かれる存在でもあるんだな、というようなことを漠然と思ったりもした。

 元気になります。

 演奏も素晴らしく素敵なので、もしお時間のある方は、7/7の七夕の日。サントリーホール・小ホールへどうぞ。いやあの大ホールの方でもいいんですけどね。「イマジン七夕コンサート」というのをオーケストラ付きでやっていて、小松亮太さんのバンドネオンとかも聴けますぜ。 あぁ、どっちもダメです、私別件で。

 人気もあり実力もあり、期待もできる。チェリストはチェリストで、ピアニストはピアニストで。爽やかな土曜日になりました。


 
posted by rain2009 at 01:43| Comment(0) | artist | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月20日

週末、朗読劇の旅

 久々に“稽古場”というところに入れていただいて、たいへんに心地よい緊張に包まれた。声優・大塚明夫さん。…といえば中堅どころの実力派でいらっしゃるけれども、今度、『子ども向け音楽劇:アリババと40人の盗賊』に出演される。

 これは北陸某県のホール主催のコンサート(?)で、実は本来大阪出身のワタクシではあるけども、高校はそこに隣接する(?)市のガッコ出身である。この高校は今、流行の“幕末・龍馬”に深いかかわりのあった越前公・松平春嶽のお膝元。中学高校の頃は、このあたりの歴史の授業になると、“橋本左内”氏について詳細に学ぶのが常だった、という土地柄(鹿児島での西郷氏だと思っていただければ◎)。わが母校は、この左内先生がお作りになられた藩校に端を発して延々と続き、卒業生その他なんだか横のつながりがむっちゃ強い。親が転勤族であちこち転々とした根無し草の私には、たいへんにありがたいネットワークであったりもする。

 で、その同級生がエラくなってくれると、フリーランスには美味しかったり(笑)しまして。強引に割り込んだのは、もちろん出演者が大塚さんだからですよ、そりゃぁもう。
 初対面で紹介され、「シュワンヘルト・バルジ隊長の大ファンです!」と言ってしまった私って莫迦?(<普通、オシゴトの時はミーハーはしません、はい)

 稽古場のリハを見学させていただき、台本と楽譜を見る。(音楽方面メンバーは知己なのです、当然。音楽もこれまた素敵)いやもう二度惚れ三度惚れ。これは本番が楽しみですねー(でもその前にきちんとインタビューしなきゃだけど)。…おそらく次のネタはコレになると思いますが、週末、旅に行って参ります。国内移動は久しぶりですなぁ。

 で、同級生使いの荒い某プロデューサーは「カメラマンもやってね」とのたまう。はいはい、あご足付けていただけるのなら文句言いませんとも。
 残念ながら北陸までいらしてもチケットは完売で、当日券も出ませんのです。う〜ん、良い企画だと思うなぁ。東京でもやらないかなぁ。作曲家も演奏家も、スタッフ全員東京なんだし。

posted by rain2009 at 02:19| Comment(0) | artist | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする