昨年は、海外に出ることが多かったし、例年3月の後半は、ドイツのムジークメッセモあり、確定申告を終えると国外脱出、というケースが多かったのですが、今年は「編集部の海外出張は無し」の方針もあり(編集部じゃないヒトは行きます)、おとなしくしてます。
では、来日公演や在京の演奏家の方々の演奏会を積極的にフォローしていこう、となるとこれがまたすごい数。
自分が聴きたい演奏家の方。聴きたい曲の演奏会。付き合いのある演奏家やアマチュア仲間の公演。今、聴いておいた方がいいなと思う演奏家の演奏会。絶対聴き逃せない演奏会、、、それらが同時に2つも3つも同じ日に行われる。特に最近の傾向としては、(不況・・・というより文化にお金が使われなくなっているという意味ですねの影響なのか)集客とか考えて、土曜日に演奏会が集中する傾向があり、また、時期としては月末週が多い。これに自分たちのオーケストラの練習が重なってくると大変なことになります。
体調が悪いけど聴かなきゃいけない、とか。
聴きたいのに仕事で聴く方優先で行けないとか(涙)。
自分で買った券を譲ったり破棄することもしばしば。。。嬉しい悲鳴ってとこでしょうか。
基本的に演奏会に行くのは楽しいです。演奏評は仕事にしていないので、お聴きして、何かの伝わるものが受け取れれれば嬉しいですし、それを自分の中に貯めておいて、なんらかにつながっていくことも多い。そこで出会う方々にも、しばらく経って再会した方々の発展ぶりに目を細めるのも、聴きたくて仕方ない音楽を聴くのも、本当に楽しいです。
そんな一つが、昨日の札幌交響楽団の東京公演でした。
「サラサーテ」よりず〜〜っと以前、私が音楽の仕事を始めるか始めないかくらいの2000年代前半。わりあい私は札幌へ札響を聴きに行っていた時期があったのです。もちろん遠いので、さほど頻繁ではないものの、別の取材で(音楽とは無関係)行って、日程を定期に合わせたり、また別の取材だったりで。
その時、札響さんも2回ほど取材させていただいています。
東京公演もそののち、何度か聴かせていただいていますが、特にこちらから接触したことはなく、だから昨日は演奏の合間に、楽員名簿を目を皿のようにして眺めてしまいました(笑)。
お元気でがんばっておられるAさんは15年経っても相変わらずお綺麗ですごいし、若くて才能溢れていたBさんは素晴らしいリーダーとなっておられたし、その後入団されたCさんのトップぶりも素晴らしく、あらら某取材でお目にかかったDさんは札響へ入られたのかぁ、とか。客演でE先生、弾いておられたけどさすがに素晴らしいよなぁとか。
管楽器の独特の響きや名人芸もこちらのお家芸でしょうが、さすがに弦の札響で。エリシュカさんの手腕も素晴らしかったですが、、、いやいや、記事を書くお約束をしているので、音楽の内容については5月2日発売の「サラサーテ」70号・コンサートレポートをご覧ください。自粛自粛・笑。
ちっとも表題にたどり着かないのですが、3月の頭はJ・S・バッハ、無伴奏の演奏会に行き当たります。3月5日(土)は、チェロの長谷川陽子さん渾身の全曲演奏会(浜離宮朝日ホール)、8日(火)にシギスヴァルト・クイケンさんのヴァイオリン無伴奏1〜3番(白寿ホール)。こちらは私は行けなくて同僚が行ったのですが。次に13日(日)に東京オペラシティで津留崎直紀さんの無伴奏チェロ組曲全曲演奏会があります。これは特に6番は聴きものでして、五弦チェロで弾かれるそうです。ほかもすべてバロック・チェロで演奏されます。
ということで、またarticleは改めたいと思います。